エンバイシスによる大規模廃水処理設備のコンパクト化ソリューション
大学の実験系排水を中水利用するためにリノベーション前は、生物酸化処理、凝集沈殿処理、生物ろ過処理、ろ過処理、消毒処理と大規模で行っていましたが、現状の水質に合わせて、中和処理、生物処理、ろ過処理、活性炭吸着処理、消毒処理と設備規模をコンパクト化しました。水質監視装置とTOC計による水質監視システムを導入しているので、処理水の水質監視も万全です。活性炭吸着処理は水質に応じて処理を行うので、ランニングコストが軽減されます。

廃水処理設備のリノベーション例のご紹介
生物処理槽廻り
消毒槽廻り
制御盤
原水槽上部
排水処理設備処理フロー
現状の水質に応じて生物酸化処理・凝集沈殿処理を省き排水処理施設のコンパクト化を行いました。
水質監視システムを導入し、処理水質に応じて活性炭吸着処理を行うことでランニングコスト削減を実現し、さらに、中水再利用に対する安全・安心に貢献しています。
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活性炭吸着処理の
ランニングコスト軽減
中和処理、生物処理を行った処理水は、TOC計により相関からBODが測定されます。
BODが設定値以下であれば、後段の活性炭吸着処理を行わずにろ過処理のみを行います。設定値以上であればろ過処理後に、活性炭吸着処理を行います。BODが設定値以上の時のみ活性炭吸着処理を行うので、活性炭のランニングコストが大幅に軽減されます。
中和装置に全自動pH電極洗浄・校正システム搭載
中和処理を担うエンバイシスの最新型中和装置は、pH電極全自動校正・洗浄システムと流量自動調整機能を搭載しているため、日常のメンテナンスがより軽減されました。
制御盤に12.1型タッチパネルを搭載
廃水処理設備制御盤には、旧制御盤にはなかった12.1型カラ-LCDタッチパネルを搭載しました。処理フロー画面では廃水処理設備の運転状況や各機器の動作状態が確認できます。ロギング画面では運転状態やpH、流量などのプロセス値を1分ごとに記録し、1日ごとのデータをSDカードに自動で保存します。手動操作画面や各機器の運転時間を積算した運転管理など搭載しているので、タッチパネル画面のこれらの機能により日常の維持管理が容易となりました。
pHモニタリングシステムを導入
各実験室の排水のpHを監視するpHモニタリングシステムを導入しました。排水桝にpH電極を、その近くにpHモニター盤を設置して廃水のpHを監視します。また、それぞれのpHモニター盤は廃水処理設備制御盤と光ファイバーケーブルで接続され、廃水処理設備制御盤に設定された専用タッチパネルで閲覧可能です。