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処理方法:滅菌槽に廃水を保持し、高温高圧蒸気を送ることにより、滅菌槽の廃水を急速に124℃の高温に昇温します。次に廃水を121〜124℃で20分間保持することにより、廃水中の微生物を完全に死滅=滅菌します。この方法は、ガラス瓶に詰められた液体をオートクレーブにより滅菌する方法を応用したもので、信頼性の高い加熱滅菌方法です。また、排出時は、設定値以下の温度まで冷却水で希釈して放流します。■ フローチャート廃 水蒸 気給 水No.1滅菌槽No.2滅菌槽放 流■ 用語解説 〔 滅菌(sterilization) 〕すべての増殖可能なあらゆる形態の微生物を完全に破壊もしくは除去する処理をいう。実際には、有効な滅菌後の生存微生物が存在する確率が100万分の1以下(10-6)であることをもって滅菌保証レベル(Sterility Assurance Level, SAL)と定義される。消毒は(disinfection)は主として病原微生物を破壊することを意味し、この目的で使用される液体殺菌剤を消毒薬(di-sinfection)という。特 徴運転操作が簡単で、環境にも優しい処理方式●廃水の受入れから滅菌処理後の処理水の放流まで、コンピューターによる自動制御のため、運転管理が容易です。●消毒剤を使用しないため、滅菌処理後の処理水には残留毒性がなく環境に対して低負荷です。確実な高機能処理●2槽バッチ式であるため、危険な廃水を原水槽などの貯めることなく直接受入れて、処理することが可能です。●滅菌温度121℃以上・保持時間20分をコンピューターにより管理し、廃水中の微生物を確実に死滅させます。また、加熱温度と保持時間はタッチパネルで変更が可能なので、80℃・10分の加熱消毒や98℃・15分の煮沸消毒にも対応可能です。●滅菌槽の排気ラインにはHEPAフィルターを設置し、排気中の病原菌対策も万全です。●滅菌槽内温度記録計を標準で装備しているため、滅菌温度の管理が容易です。視認性が良く操作しやすいタッチパネル搭載●装置の運転状況などを分かりやすく表示し、各種設定などが簡単に出来るタッチパネルを採用しています。●警報履歴画面は、各種警報が時系列で表示されるため、トラブル発生時の原因解明に有効なツールです。●温度・圧力などのプロセス値のロギング(データ記録)画面が付いており、このロギングデータはCSV形式でUSBメモリーに自動保存されるので、パソコンによるデータ管理も容易に出来ます。万全な品質保証専門スタッフによるバリデーション体制のもと製作された製品は、品質面において安心です。また、納入後は現地にて各種検査および調整試運転を実施し、システムの能力を保証します。メンテナンスサービスメンテナンス契約により、弊社専門スタッフが装置の保守・点検をバックアップします。〈オプション〉滅菌槽内面グラスライニング滅菌槽内面をグラスライニングで仕上げることにより、滅菌槽内面の耐食性を向上させ、さらに、滑らかになった表面により付着物の固着を軽減します。134℃用滅菌槽プリオンの不活化に必要な 134℃滅菌が可能です。全自動残渣滅菌装置感染系廃水に含有する固形物は、廃水よりも感染性微生物を高濃度で含有する可能性が高く、慎重に滅菌する必要があります。これらの固形物が廃水に含有したまま、継続的に滅菌槽本体で処理された場合、不完全な滅菌や装置にトラブルをまねくことがあり、事前に分離除去する必要があります。この重要なプロセスを全自動で可能にする残渣加熱滅菌装置は廃水中に含有する固形物を密閉状態のまま分離し、分離固形物に対してはより高度な加熱滅菌処理を施します。分離廃水は、後段の加熱滅菌槽にて加熱処理されます。。

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